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転職エージェントの落とし穴

転職エージェントの落とし穴

転職エージェントは、転職活動をしている人を支援するためにいろいろなサポートをしてくれるとてもありがたい企業。
しかし、転職エージェントも慈善事業でサポートをしているわけではありませんので、やはり成績というものがあります。

転職エージェントは、転職者と企業を結びつけ、無事転職が決まったときにマージンが入る仕組みになっていますので、より転職を決めたほうが、転職エージェントの利益も大きくなるわけです。
このため、転職者のことをきちんと考えていないエージェントでは、ただ転職を決めるために、転職者にとって不利な状態で斡旋などを行っているところもあります。

雇用条件と実際の雇用条件

一例として、3年前に転職エージェントを利用して転職したHさん。
自分で求人情報を見つけながら転職活動をしていたのですが、限界を感じてエージェントに一任することにしました。
その後すぐにとある企業を紹介され、雇用条件を確認したところ、基本給が希望より少なかったことに気づきます。

しかし、残業が週に6時間程度あること、残業代が支給されるということから、残業代を加味したらこれまでの仕事とさほど変わらない収入になるので、問題ないかと思い推薦を進めていただくことに。
トントン拍子に話は進み、無事転職が成功したかに思われましたが、エージェントに提示された雇用条件と、実際の雇用条件がまったく違っていたのです。

雇用条件について事前の対策も重要

基本給が低い点では同じでしたが、残業が日に6時間もあること、そして残業代が一切入らないのです。
これでは体を壊してしまいますし、ブラック企業以外の何ものでもありません。いそいでエージェントに確認をし、残業時間と残業代について確認したところ、「こちらでは一切関係ない、決まってしまったものはもう取り返せない」の一点張り。
すぐに退職するという手もあったのですが、職歴に傷がついてしまうと考えたHさんは、泣く泣く3年間働きました。
その後はまた別の企業に転職をし、現在は充実したワークライフを送られているようです。

あとから聞いたら、そのエージェントはHさんが転職した企業に何人も同じ状況で推薦をしているようで、同じ思いをしている方がたくさんいたのだそうです。
こういった悪質なエージェントについては、面談を受けている段階ではなかなか確認できないので、自分で企業との面接の際に、雇用条件についてしっかり確認するなどの対策をとるしかありません。
こうした悪質なエージェントに引っかからないように、利用の際には口コミなどをしっかりチェックするなど、事前の対策も重要です。